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政策要望

令和4年度 政策要望

我が国の人工林は本格的な利用期を迎えており、この成熟した資源を有効かつ持続可能な形で活用することが喫緊の課題となっています。また、森林の有する多面的機能、とりわけ地球温暖化防止のためのカーボンニュートラルの実現に向けても、森林資源の循環的な利用・造成は不可欠の要素であります。

しかしながら一方で、木材価格の長期的な低迷等により、森林所有者の多くが経営意欲を失っており、主伐後の再造林が確実に行われないなど森林の適正な経営管理に支障が生じています。

このような中、新型コロナウィルス感染症の拡大やロシアのウクライナ侵攻等により世界経済が深刻な影響を受ける中で、木材供給・価格の不透明さがかつてないほど増しており、経済安全保障の観点からも海外市場の影響を受けにくい需給構造を確立していく必要があります。

さらに、集中豪雨や地震等による大規模な災害が各地で頻発する傾向にあり、緑の国土基盤づくりを通じた国土強靭化の取組が強く求められております。

昨年6月には、新たな森林・林業基本計画が策定され、まさに、造林、保育、伐採、利用、再造林の森林資源の循環的な造成、利用を進めていくことにより、森林・林業のグリーン成長の実現を目指すことが目標とされました。

こうした状況を踏まえ、日本造林協会としては下記の項目について早急な実現を要望するとともに、関係機関におかれては、特段のご高配を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

1 森林資源の循環利用に資する森林整備事業予算の確保

森林資源の循環利用に資する主伐後の再造林や間伐、路網整備等の森林

 整備事業予算の安定確保

 

2 森林の適正な経営管理への支援及び森林整備関連施策の拡充・強化

1)主伐・再造林の一貫作業システムの推進やICT(情報通信技術)、ドローン等の活用によるスマート林業の推進

2)コンテナ苗等の優良種苗供給体制の整備やシカ等の森林病虫獣害対策等に係る支援の強化

3)下刈りや地拵え等の造林作業の安全・軽労化に向けた造林作業用機械の開発・導入に対する支援制度の拡充・強化

 4)森林環境譲与税の森林整備への活用が一層推進されるような財源配分

の検討と市町村への支援強化

  5)森林境界明確化・施業集約化への支援強化

6)「ふくしま森林再生事業」の予算確保及びしいたけ原木林の再生への継続的支援

7)複雑化した森林整備事業体系及び手続の簡素化・効率化

 

3 木材需要の拡大推進と安定的な国産材供給体制の確立

 1)A材や大径材の利活用も含めた木材需要の拡大を図るため、公共建築物のみならず、一般建築物の木造化・木質化を推進 

 2)海外市場の影響を受けにくい国産材の安定的な供給体制の推進

 

4 林業就業者の確保育成と労働安全対策の強化

1)「緑の雇用」事業や森林施業プランナー等の人材確保に係る予算の拡充

2)林業の技能検定制度の創設及び労働安全確保対策への支援強化

) デジタル技術を含む多様な技術の習得を目指した人材の確保・育成に係る支援の強化

 

5 国土強靭化等に向けた安全・安心な国土基盤の確立

1)集中豪雨等による被災森林の復旧・整備の推進と所有者負担の軽減

2)「防災・減災・国土強靭化のための5か年加速化対策」の着実な推進


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